ディスプレイ同期技術であるAMDのFreeSyncですが、最近になってFreeSync Premium Proという文言を見かけるようになってきました。
FreeSync、FreeSync2、FreeSync Premiumの違いとは?
わかりにくいFreeSync規格についてまとめてみました。
ディスプレイ同期技術とは?
AMDのFreeSyncやNVIDIAのG-Sync(Compatibleを含む)は、簡単に言ってしまうと「なめらかでちらつきの少ない映像を表示する技術」です。
FreeSyncはAMDのRADEONグラフィックスカードを搭載したパソコンと、FreeSync対応モニターを組み合わせたときに上記の効果を発揮します。
FreeSyncの種類
2020年6月時点のFreeSync規格は3種類あります。
- FreeSync
- FreeSync Premium
- FreeSync Premium Pro(旧FreeSync2)
従来のFreeSync2とFreeSync Premium Proは同じもので、2020年のCES 2020で名称が変わっています。
そして新たにFreeSync Premiumという層が追加されました。
ベースとなるFreeSyncは、ちらつき補正(ティアリング補正)とレスポンス補正(低レイテンシ補正)を行います。
簡単に言ってしまうと「ちらつきのないスムーズなゲーム環境を実現さる技術」のことです。
▼FreeSync PremiumとPremium Pro(旧FreeSync2)は、ベースとなるFeeSyncに以下の機能を追加。
FHD 120Hz以上の最適化 | LFC対応 | HDR対応 | |
---|---|---|---|
FreeSync | – | – | – |
FreeSync Premium | ◯ | ◯ | – |
FreeSync Premium Pro (旧FreeSync2) |
◯ | ◯ | ◯ |
FreeSync Premium以上になると、FHD(1080p、1920 x 1080)でリフレッシュレート120Hz以上を出せるPCパワーが必要です。
LFCとは「Low Framerate Compensation」の略で、フレームレートが極端に低くなったときの同期技術のこと。
LFCもわかりにくいのですが簡単にまとめてしまうと、モニターには対応できる最低値のリフレッシュレートがあり、それを下回ったときにFreeSyncの効果がなくなって、映像がカクついてしまうのを防ぐ機能です。
ゲーミングモニターはリフレッシュレートが144Hz以上に対応している製品が多いので、AMDのRADEON GPUを使っている人は「FreeSync Premium」に対応したモニターを選ぶべきでしょう。
▼各メーカーから販売されているモニターの対応するFreeSyncバージョンはコチラで確認できます。
https://www.amd.com/ja/products/freesync-monitors
FreeSyncに対応したGPUとは?
AMDのFAQページによると、FreeSyncに対応したGPUは2013年以降に発売されたRADEON RX200シリーズ以降の全てのGPUで対応しています。
つまり中古品を除く、現在販売されているGPUカードなら問題ありません。
FreeSync Premium、Premium Proに対応したGPUは?
GPUは先に述べたRADEON RX200シリーズ以降なら全てOK。
FreeSync Premium、Premium Proに対応するかどうかは、モニター側の性能で決まります。
しかしFreeSync Premium以上になると、FHD(1080p、1920 x 1080)でリフレッシュレート120Hz以上のパワーを出せるPC環境が必要です。
また、GPUのドライバーは最新のものにしましょう。
参考になる記事・資料
▼各メーカーから販売されているモニターの対応するFreeSyncバージョンはコチラで確認できます。
https://www.amd.com/ja/products/freesync-monitors
▼FreeSyncの基本的なことはコチラの記事がわかりやすいです。
https://ascii.jp/elem/000/001/756/1756116/
▼FreeSync 2についての解説。
https://www.4gamer.net/games/295/G029549/20181128128/
▼最新のAMD RADEON Software(ドライバー)