フロンティア GA Core i7-12700+RTX 3060Tiの解説|FRGAH670/WS927/NTK

CPUCore i7-12700F
CPUクーラー空冷
サイドフロー式
GPUGeForce RTX 3060Ti 8GB
メモリ16GB DDR4
空きスロット2
ストレージ1TB M.2 NVMe SSD
空きM.2スロット2
マザーボードASRock H670 PG Riptide
H670チップセット
電源600W
80PLUS BRONZE
サイズ mm
(高さ x 幅 x 奥行き)
423 x 200 x 485
ミドルタワー
価格179,800円

ハイスペックな第12世代Core i7とミドルハイクラスのRTX 3060Tiを搭載。

冷却性と拡張性の高いミドルタワーケースを採用。

ゲーミングマシンとしての基本がしっかりした一台です。

※フロンティアはヤマダ電機グループのPCショップです

ケース

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↑派手さのないシンプルなデザインです。

正面の上段にBlue-rayドライブなどに使える5.25インチベイ、下段には3.5インチベイ。

背面に12cmの排気ファンがあります。

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↑向かって左側にGPUを冷やす吸気穴。

右側面には吸気穴が無いので、横置きも可能だと思います。

前面はヘアライン処理がしてあって、安っぽくなく良い感じです。

天面に空気穴はありません。

↑ケース前部には電源ボタンのほかにUSB Type-A x 4ポートなど、よく使うインターフェイスを配置。

最近はUSBインターフェイスなどがケース天面にあって、コネクターが上向きになっているPCケースも多いです。

好みの問題ですが、本機のように前面にあるとホコリ侵入の心配がないので良いと思います。

↑正面の下段はヘキサブロックなデザインの吸気穴。

内部に12cmの吸気ファンがあります。

高さは42.3cmで、ぱっと見はPS5とほぼ同じ。思っていた以上に小さかったです。

本機はミドルタワー型ですが、ミドルタワーに明確なサイズ基準はありません。

ちなみに、左側のでかいPCが一般的なミドルタワー(サイコム製)になります。

奥行きの実測値は47.5cm。

さすがにゲーム機と比べると大きいですが、RTX 3090クラスの巨大なグラボも内蔵できる余裕があります。

底面に吸気穴はありません。

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裏配線に対応していないケース(表配線)ですが、配線は目立たずキレイにまとめられています。

裏配線のケースは内部の配線を美しくしたい人に向いてますけど、サイズが少し大きくなってメンテナンス性は表配線より低いです。

表配線の方がパーツ交換はやりやすいけど、配線が目立つデメリットがあり。

どちらも良い点があるので好みの問題になります。

ハードディスクなどを増設するドライブベイは充実しています。

  • 5.25インチ外部 x 1
  • 5.25インチ内部 x 1
  • 3.5インチ外部 x 1
  • 3.5インチ内部 x 5
  • 2.5インチ内部 x 1

2.5インチの内部ベイはどこにあるのか迷いましたが、こんな所にあってビックリしました↓

↑ケースの裏からネジ4本を使って固定します。

ドライブベイの設計に古さを感じるケースですが、セッティングが決まればケースを開けることはほとんど無いので、シンプルで良いかな … と思いました。

シンプルなおかげで一般的なミドルタワーよりも小さいサイズ感はすごく良いです。

ただし、LED装飾して内部をおしゃれに見せるようなケースではありません。

ケース内のレイアウト的に、CPUの簡易水冷クーラーは装着できないと思います。

⚠️水冷と空冷のメリット・デメリットとは?

最初に結論を言うと、迷ったら空冷を推奨します。

簡易水冷クーラーの特徴
  • CPUの発熱が空冷式より10度以上も下が
  • 常に安定動作
  • CPU周りがスッキリする
  • カッコいい、ロマンを感じる
  • 仕組みが大掛かりになる→価格UP
  • 高負荷時の動作音が大きい
空冷クーラーの特徴
  • 低負荷〜高負荷時まで静か
  • シンプルな構造で故障しにくい
  • ゲーム程度なら問題ない冷却性能
  • CPUまわりが狭くなる
  • 高負荷時に水冷クーラーよりも発熱する

水冷はCPUの熱で温まった水がラジエーターに循環し、ファンの風力を使って水温を下げる仕組みです。(大掛かりな空冷みたいなもの)

多くの場合、ファンの数は空冷PCよりも1つか2つ多くなるのと、中〜高負荷時にポンプ動作音がするので、冷却音はわりと大きくなります。

水冷だと静音というわけではなく、普段使いなら「空冷の方が静か」です(ほぼ無音)。

ゲーム時はCPUの冷却音よりもGPUの冷却音の方が大きいので、システム全体の動作音で比較しても両者に大きな差はありません。

最近の空冷ファンはすごく高性能で、CPU温度が90度以上の危険な領域に達することはないです。
(サイドフロー式クーラーに限る→フロンティアのIntel CPU搭載PCは全てサイドフロー式です)

以下のCPUは消費電力が高くて発熱もすごいので、水冷クーラーを推奨します。

  • Core i7-12700K/KF
  • Core i7-13700K/KF
  • Ryzen 7 7700X

いずれもウルトラスペックなPCに搭載されるCPUです。

Core i7-12700F/13700F、Ryzen 7 5700X以下なら空冷を推奨」します。

ちなみに、フロンティアはオンラインでパーツの交換方法などを公開しています。

気になる人はチェックしてください↓

>フロンティア GAシリーズメンテナンスマニュアル


電源ユニットは日本製コンデンサーを採用し、このクラスのPCとして十分な容量の600W 80PLUS
BRONZEを搭載。

2〜3台のストレージ追加や、キャプチャーボードなどの拡張カードを搭載しても電源容量不足になることはないでしょう。

マザーボード

ゲーミングPCの基礎パーツになるマザーボードにはASRock製のH670 PG Riptideが採用されています。

ゲーマー向けのマザーボードで耐久性が高く、インテル第12/第13世代Coreプロセッサーとの組み合わせで100%の性能を発揮。

次世代のグラボ性能を最大限に引き出せる最新のPCI Express 5.0規格に対応。

NVMe SSDを取り付けるM.2スロットは3つあります。(1つは使用済み)

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2つある空きM.2スロットのうち1つにはヒートシンクが装着済み。(画像の③)

AmazonとかでNVMe SSDを買って、自分で装着すれば少し安く容量UPできるのでおすすめです。

USBはType-A x 6と、10Gbpsの高速データ通信に対応したType-AとType-Cを1つずつ搭載しています。

他の多くのBTOショップでは、使用するマザーボードの型番まで公開していません。

フロンティアのようにマザーボードの型番まで公開しているショップは少ないです。

パーツに詳しい人にとっては、購入前にどのくらいの性能なのか分かるので安心。

マザーボードのマニュアルは付属しませんが、ASRockのサイトからダウンロードできます。

>H670 PG Ripitideのマニュアルリンク

CPU性能|Core i7-12700F

Core i7-12700Fはインテルの第12世代CPUで、12コア20スレッド、最大4.9GHzという強烈なパワーを持っています。

熱設計電力(TDP)が 65Wというのもポイントで、性能のわりにワットパフォーマンスがかなり良いCPUです。

CPUコアはパフォーマンスコア8+高効率コア4の構成で、新技術を惜しみなく組み込んでいるのもポイント。

グラフを見ても分かる通り、下位モデルとの性能の伸び率が非常に良いです。

最上位モデルとの性能差はあるものの、消費電力が抑えられていて現状では最もコスパの良いハイグレードCPUです。

ゲームを楽しむだけなら、めちゃくちゃハイスペックなCPUは必要ありません。

↓タブを切り替えて見てください↓

アサシンクリード・ヴァルハラ
Core i7-12700F+RTX 3070
2560 x 1080 WFHD
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ゲームプレイではGPUの使用率がほぼ100%に張り付くものの、CPUはあまり働いてません。

ゲームではCPUよりもGPUやストレージの方が重要です。

  • 【Core i7-12700】平均30%
  • 【Ryzen 7 3700X】世代の古いCPUでも平均30%で余裕
  • 【Core i5-12400】平均60%

CPUは1年毎に新モデルが出ますけど、性能が20%良くなってもほぼ体感できないです。

2023年にゲーム用途で選ぶCPUならCore i7-12700/Core i5-12400でも十分すぎる性能です。

CPU末尾のF/K/KFって何?

Core iシリーズ型番の末尾にあるF、K、KFなどの意味を整理します。

スクロールできます
内蔵GPUオーバー
クロック
TDPPL2
最大電力
定格
クロック
最大
クロック
参考価格
2023年1月調査
無印12700X65W180W2.1GHz4.9GHz48,000円
F12700FXX65W180W2.1GHz4.9GHz45,000円
K12700K125W190W3.6GHz5.0GHz51,000円
KF12700KFX125W190W3.6GHz5.0GHz56,000円
例:Core i7-12700シリーズ

無印かF(例:12700/12700F)がコスパ良くておすすめ。負荷のかかる処理はフルパワーで動作し、ゲームプレイにおけるK/KF付きとの性能差は体感できるほどではない。

内蔵GPUはグラフィックボードを搭載した場合、使うことはない。

オーバークロック対応のK/KFモデルの方が性能は高いが、消費電力と発熱も高いので、基本的に水冷クーラーを推奨。

12900KSのSはSpecial Editionの略。


本機は冷却効率と静音性の高いサイドフロー式CPUクーラーを採用しています。

グラフィック性能|RTX 3060Ti

ハイエンドのRTX 3080クラスには大きく劣るものの、上位のRTX 3070と大きな差はなく、下位のRTX 3060より性能の伸びが非常に良いです。

RTX 3060TiはミドルハイクラスのGPUで、ゲームならフルHDとWQHD解像度にめっぽう強いグラボです。

ビデオメモリが8GBなので、ゲームなら以下のような使い方がおすすめとなります。

  • 【フルHD】最高画質&高フレームレート
  • 【WQHD】高画質
  • 【4K】中画質

また、強力なCPUとの組み合わせで、4K解像度での動画編集のような事務的な作業もサクサクこなせます。

ゲーム性能

フルHD解像度での参考フレームレート(単位:fps)

タイトルゲームの重さ最高設定高設定
レインボーシックスシージ320390以上
VALORANT310390以上
Apex Legends165240
フォートナイト145210
PUBG120180
エルデンリング6060が上限
アサシンクリード バルハラ70115
サイバーパンク207770115
WQHDの参考フレームレート
タイトルゲームの重さ最高設定高設定
レインボーシックスシージ165以上165以上
VALORANT165以上165以上
Apex Legends125165以上
フォートナイト95150
PUBG90145
エルデンリング6060が上限
アサシンクリード バルハラ60100
サイバーパンク207765110
4Kの参考フレームレート
タイトルゲームの重さ最高設定高設定
レインボーシックスシージ95144以上
VALORANT144以上144以上
Apex Legends75120
フォートナイト5090
PUBG5090
エルデンリング5060が上限
アサシンクリード バルハラ4075
サイバーパンク20774075

快適に遊べる目安として、Apex LegendsなどのFPSゲームならフレームレートは「120fps以上」が理想的

ガッツリやり込んで上位ランクを狙うなら200fps前後あると狙い撃ちがしやすいです。

競技性の低いゲーム(オープンワールド系など)なら60fps以上あればOKです。

表に載っていないゲームのほとんどが「軽量〜中量級」に入ります。

画質は一つ落とした「高設定」でも十分キレイな映像。

フルHDならほとんどのゲームで200fps前後のスピードで遊べます。

結論としては、4K解像度でゲームをしたい!という人以外は、かなり長く使える性能です。

おすすめカスタマイズ

カスタマイズなしでも基本性能が高いPCですが、注文時に以下のカスタムをするとさらに快適になります。

  • メモリを32GBに増量
  • 2台目のNVMe SSDを追加

ゲームの他に動画や写真編集など、マルチに使いたい人は32GBに増量するのがおすすめです。

また、本機は注文時のカスタムで2台目のNVMe SSDを増設できます。

最近のゲームは100GBを超える大型タイトルもあるので、ゲーム専用に高速SSDを追加するのも良いでしょう。

自分で増設できる人は、AmazonあたりでGen 4 x 4 SSDを買えば少し安く済みます。

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最近のPCには外部からアクセスできるドライブベイが無いものがほとんどですが、あると意外に便利です。

私の場合は、下段の3.5インチベイにUSB Type-Cハブと、上段の5.25インチベイに小物入れを取り付けました。

特にType-Cポートは前面にあると使い勝手が向上します。

まとめ|こんな人におすすめ

フロンティアGA Core i7+RTX 3060Tiモデルは、高性能でありながら他のショップよりも圧倒的な安さが特徴です。

20万円未満でもっともパフォーマンスの高いゲーミングPCをお探しの人におすすめです。

気になる人は、公式サイトもチェックしてください。

台数限定なのでお早めに!