主要GPUスペック比較表|PS5/Xboxとの比較、レイトレーシング、DLSSのまとめ

このページでは、主要グラフィックボードのスペックや、最新技術についてまとめています。

GPU選びの参考資料として使ってください。

目次

主要GPUスペック比較表

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おすすめGPU価格
の目安
3DMark
Time Spy
TGPVRAMFP32
TFLOPS
世代シェーダー数ブースト
クロック
メモリ
バス幅
RTX 409025万35388450W24GB82.58Ada
Lovelace
163842.52GHz384bit
RX 7900 XTX-29179355W24GB61.56RDNA 3122882.505GHz384bit
RTX 4080 17.5万27947320W16GB48.74Ada
Lovelace
97282.505GHz256bit
RX 7900 XT-25801300W20GB51.61RDNA 3107522.4GHz320bit
RTX 4070 Ti12万22663285W12GB40.09Ada
Lovelace
76802.61GHz192bit
RTX 3090 Ti-21792450W24GB40Ampere107521.86GHz384bit
RX 6950 XT-21765335W16GB23.8RDNA 251202.31GHz256bit
RX 6900 XT-20336300W16GB23.04RDNA 251202.25GHz256bit
RTX 3090-19924350W24GB35.58Ampere104961.70GHz384bit
RTX 3080 Ti-19606350W12GB34.1Ampere102401.67GHz384bit
RTX 3080 12GB-18798350W12GB30.6Ampere89601.71GHz384bit
RX 6800 XT-18848300W16GB20.74RDNA 246082.25GHz256bit
RTX 40709万17942200W12GB29.15Ada
Lovelace
58882.475GHz192bit
RTX 3080 10GB9.5万17692320W10GB29.77Ampere87041.71GHz320bit
RTX 3070 Ti7.5万14819290W8GB21.75Ampere61441.77GHz256bit
RTX 30707万13796220W8GB20.31Ampere58881.73GHz256bit
RX 6750 XT-13538250W12GB13.31RDNA 225602.60GHz192bit
RTX 4060Ti7万13473160W8GB22.06Ada
Lovelace
43522.535GHz128bit
RX 6700 XT-12752230W12GB13.21RDNA 225602.58GHz192bit
RTX 3060 Ti5.3万11892200W8GB16.2Ampere48641.66GHz256bit
RX 6650 XT-9981176W8GB10.79RDNA 220482.63GHz128bit
RX 6600 XT-9690160W8GB10.6RDNA 220482.58GHz128bit
RTX 30604.1万8871170W12GB12.74Ampere35841.77GHz192bit
RTX 30503.6万6276130W8GB9.09Ampere25601.77GHz128bit
GTX 1660 SP-6128125W6GB5.02Turing14081.78GHz192bit
RX 6500 XT-4971107W4GB5.76RDNA210242.81GHz64bit
GTX 1650-367575W4GB2.84Turing8961.59GHz128bit
  • 【RTX/GTX】GeForce
  • 【RX】Radeon

↑この表はあくまでGPU性能の「大まかな目安」として参考にしてください。

※最近のゲームは後述する「アップスケール技術」を使うことが当たり前になってきています。この機能を使った場合、3DMarkスコアはあまり参考にならず、GeForceとRadeonの性能順位は大きく変動します。現状ではGeForce RTXシリーズが圧倒的に優勢

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RTX 40XXシリーズのメモ

最近のグラボはデカい

2022年10月中旬より順に発売されたRTX 40XXについての個人的メモ。

RTX 4090はモンスタースペックだが、万人向けではない。「最強性能にこだわりたい人」「クリエイター」におすすめ。

RTX 4080はちょっとコスパ悪い。このクラスを買えるならRTX 4090がおすすめ。

RTX 4070Tiはメモリバス幅が狭くて微妙?と思ったが、思ってた以上に良い。DLSS2なら4KまでRTX 3090Tiレベル。DLSS3だとRTX 3090Tiを最大30%超える性能。

RTX 4070はDLSS3でRTX 3090Tiを少し上回る性能。フルHD/WQHDで高画質&高フレームレートで遊びたい人にベスト。長期的には一番人気になると思われる。

RTX 4060TiフルHD+DLSS 3でRTX 3080を25%超えるゲーム性能。もっともゲーム人口の多いフルHDに特化したグラボ。省電力・低発熱・小型サイズで扱いやすい。世間では低評価だが性能は良い。価格が高めなので、認められるのに時間がかかりそうな印象。

RadeonとPS5/Xbox Series Xとのスペック比較

非公開な情報が多いので、ざっくりとした比較になります。

PS5とXbox Series X/SのGPUはRDNA2世代(Radeon系)のカスタムチップです。

同一世代で同じアーキテクチャのGPUで比較してみました。

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GPU3DMarkFP32
TFLOPS
VRAM世代TDP製造
プロセス
シェーダー数CU数ベース
クロック
ブースト
クロック
メモリタイプメモリバス幅
RX 6950 XT2175623.816GBRDNA 2335W7nm5120801.92GHz2.31GHzGDDR6256bit
RX 6900 XT2086723.0416GBRDNA 2300W7nm5120801.82GHz2.25GHzGDDR6256bit
RX 6800 XT1943620.7416GBRDNA 2300W7nm4608601.7GHz2.25GHzGDDR6256bit
RX 68001615516.1716GBRDNA 2120W7nm3840601.7GHz2.10GHzGDDR6256bit
RX 6750 XT1345213.3112GBRDNA 2250W7nm2560402.15GHz2.60GHzGDDR6192bit
RX 6700 XT1282713.2112GBRDNA 2230W7nm2560402.32GHz2.58GHzGDDR6192bit
Xbox Series X-12.1510GB+6GBRDNA 2-7nm3328521.82GHz非公開GDDR6320bit
RX 6650 XT982110.798GBRDNA 2176W7nm2048322.05GHz2.63GHzGDDR6128bit
RX 6600 XT972710.68GBRDNA 2160W7nm2048321.97GHz2.58GHzGDDR6128bit
PS5-10.2816GB共有RDNA 2-7nm230436非公開2.23GHzGDDR6256bit
RX 6500 XT49655.764GBRDNA2107W6nm1024162.31GHz2.81GHzGDDR664bit
Xbox Series S-48GB+2GBRDNA2-7nm1280201.56GHz非公開GDDR6128bit

表から推測すると、PS5とXboxの性能はこのようになります。

PS5の性能はRX 6600 XTとほぼ同じ。

  • シェーダー数がRX 6600 XT以上
  • CU数がRX 6600 XT以上
  • メモリバス幅がRX 6600 XT以上
  • 論理性能(TFLOPS)がRX 6600 XT以下
  • ブーストクロックがRX 6600 XT以下

Xbox Series XはRX 6700 XTと同等か、少し性能が良いのでは?と思われます。

  • シェーダー数がRX 6700 XT以上
  • CU数がRX 6700 XT以上
  • メモリバス幅が最も広い
  • 論理性能(TFLOPS)がRX 6700 XT以下
  • ベースクロックがRX 6700 XT以下

基本設計が違うGeForceと比較するなら

ここまでの解説を最初の比較表に当てはめると…

PS5→「RTX 3060以上、RTX 3060Ti以下

Xbox Series X→「RTX 3060Ti以上、RTX 3070以下」と思われます。

PS5とXbox Series Xの特徴は次のとおりです。

  • フルHDでも120fps止まり
  • 4K/30fpsで安定動作
  • 4K/60fpsはゲームによる
  • 4K/120fpsはハードが対応しているだけ
  • ゲームの画質を自由自在に調整できない

4K解像度のゲームについては、PS5/Xboxをリビングの4Kテレビにつなげる人も多く、ゲーム機ではかなり実用的。

ただし、PS5/Xbox Series Xのスペックだと、あらゆるゲームで4K/60fpsの安定動作はかなりキツイと思います。

ゲーミングPCでも4Kは作業用で、ゲームはフルHDかWQHDモニターとの組み合わせの方が使い勝手が良いです。

上記の点を考慮すると、この先も数年は続くPS5時代と同等に遊べるグラボは、(使い勝手としては)GeForce RTX 3060が「ちょうどいいGPU」だと思います。

RTX 3060は12GBもの大容量メモリを積んでいるので、映像編集など多様な使い方をする人におすすめ。

ゲームパフォーマンス優先ならRTX 3060Ti(8GB)の方が良い … という感じです。

Xbox Series Sの場合、RDNA2世代の中でも理論性能(FP32 T-FLOPS)が最も低いです。

シェーダー数・CU数・メモリバス幅などを考慮して、かなり良く見積もってもRX 6500 XT程度と思われます。

RX 6500 XTのApex Legendsのフレームレートは55〜75fpsなので、GeForceならGTX 1650以上、GTX 1660以下ということになります。

ゲーミングPCと比較すると、かなり性能は低いです。

ビデオメモリ容量の目安

ビデオメモリ特徴
6GB【フルHD】最高画質&高フレームレート
【WQHD】中〜高画質
8GB【フルHD】最高画質&高フレームレート
【WQHD】高〜最高画質
【4K】中画質
10GB以上WQHD解像度以上で多くのグラフィックオプションを盛って遊べる
(高画質にするとフレームレートが落ちる)

高い解像度で遊びたい人は10GBモデル以上をおすすめしますが、解像度が上がるとPCの負荷も上がるので注意。

フルHDで遊ぶ人や、特にこだわりがなければ8GBモデルで十分です。

レイトレーシングについて

光と影の表現力を上げてリアルな描写を可能にする技術です。

GeForce RTXシリーズ、Radeon RX 6000シリーズ(PS5/Xbox含む)で対応しています。

メリット
デメリット
  • 映像の表現力が上がる
  • フレームレートが落ちる
  • ゲーム側が対応している必要がある

現状ではRadeonよりもGeForceの方が高いパフォーマンスが出ます。

ただし、かなり重たい処理なのでスペックには注意が必要。

RTX 30XX世代でレイトレーシングをONにすると、フレームレートがかなり落ちます。

(RTX 40XX世代だとフレームレートの減少は少なめ)

特にサイバーパンク2077のような重たいゲームで、快適に遊べるフレームレートを狙うならGeForce RTX 4060Ti以上のGPUが望ましいです。

(60fpsでOKならRTX 3060Tiクラスでもわりと実用的に使えます。)

競技性の高いFPSゲームよりもアクションアドベンチャーのような美麗な映像をまったり楽しむゲームに向いた機能です。

アップスケール技術(DLSS、FSRなど)

低い解像度で描いた映像を高い解像度で違和感がないように拡大して表示し、フレームレートをブーストする技術で超解像技術とも呼ばれています。

理論上は画質を少し犠牲にしますが、気にならないほど素晴らしい機能です。

メジャーなアップスケール技術は2つあります。

スクロールできます
機能名提供対応GPU画質効果
DLSSNVIDIAGeForce RTXシリーズのみ良い
FSRAMDPS5/Xbox
Radeon 400以降
GeForce 1000以降
良い
他にはNIS/RSR/XeSSなど

RadeonとPS5/XboxはDLSSを使えません。

2023年2月時点では、圧倒的にDLSSの方が優れています。

最近のゲームはアップスケール技術を使うのが当たり前になっていて、PS5でもバリバリ使われています。

DLSSの検証サンプルは関連記事を参考にしてください↓

GeForceとRadeonどっちがいいの?

私は初代のGeForce 256から→ATI Radeon→GeForce→AMD Radeon …と交互に使ってきましたが、どちらも普通に使えます。

ただし、最近のRadeonは機能面でGeForceより一歩遅れているので、同世代で比較するとGeForceの方が有利です。

価格はRadeonの方が安い印象ですが、GeForceのDLSSは価格差以上のパフォーマンスを期待できます。

迷ったらGeForceを選んだ方が無難

ぶっちゃけて言うと、今のRadeonは技術面で優れた点はあるけど、性能はイマイチです。

Radeonに未来を感じる人やAMDファンの人におすすめ。

(Radeonがあなどれない点として、PS5/Xboxに採用されている事でしょうか…)

おすすめGPUランキング

ゲームも年々進化して、より高性能なPCを要求してきます。

長く現役で使うために、なるべく1ランク上のGPUを選ぶのがおすすめ

【1位】GeForce RTX 4070Ti

新世代のハイスペックGPUで、最新ゲームを数年に渡ってを遊び尽くせる性能。前世代のハイエンドであるRTX 3090Tiを最大30%超えるポテンシャルを持つ。RTX 3080より省電力で強烈なパワーが特徴。25万〜30万円くらいのPCを探している人におすすめ。

【2位】GeForce RTX 4070

最新のミドルハイクラスなGPUでRTX 3090Ti相当のポテンシャルを持つ。フルHD/WQHD解像度のゲームで高いフレームレートを維持できる性能。20万〜25万円くらいのPCを探している人におすすめ。

【3位】GeForce RTX 4060Ti

最新ミドルクラスのGPUで、フルHDならDLSS 3対応ゲームでRTX 3080を25%超える性能を持つ。フルHDゲームにめっぽう強いが4Kのゲーム性能はかなり弱い。15〜20万円くらいのPCを探している人におすすめ。

【4位】GeForce RTX 3060Ti

ミドルクラスのGPUで、下位モデルのRTX 3060より性能の上がり幅が良く、フルHD解像度のゲームと相性が良い。PS5よりも高品質なゲーム体験ができる。10〜15万円くらいのPCを探している人におすすめ。

【5位】GeForce RTX 3060

ミドルクラス定番のGPUで、この先も数年は続くPS5時代に「ちょうどいいGPU」。ビデオメモリが上位モデルより多い12GBなので、クリエイティブな作業をする人にもおすすめ。

以上、参考になれば幸いです!

おすすめゲーミングPC 早見表

更新:2023年5月29日

スマホはスクロールできます→

価格GPUCPUメモリストレージメーカー
109800円Ryzen Z1
Extreme
16GB512GB
(爆速)
ASUS
135800円RTX 3060TiRyzen 5 5600X16GB1TBフロンティア
141530円RTX 3060Ryzen 5 5600X
(水冷)
16GB1TBDELL
150660円RTX 3060Core i7-12700F16GB1TBHP OMEN
152931円RTX 3060TiRyzen 7 5800
(水冷)
16GB1TBDELL
169800円RTX 3070Ryzen 7 5700X16GB1TBツクモ
169800円RTX 4060TiCore i5-13400F16GB1TBフロンティア
189800円RTX 4060TiCore i5-13400F
(水冷)
16GB1TBフロンティア
204800円RTX 4070Core i5-1340016GB1TBフロンティア
219800円RTX 4070Core i5-1340032GB1TBストーム
227980円RTX 4070Core i5-1350032GB2TBツクモ
229800円RTX 4070TiRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア
237510円RTX 4070Core i5-13400F16GB1TB
(爆速)
サイコム
239800円RTX 4070Core i7-13700F16GB1TBPC工房
244800円RTX 4070Core i7-13700F32GB1TBフロンティア
269800円RTX 4070TiCore i7-13700F
(水冷)
32GB2TBフロンティア
274800円RTX 4070TiCore i7-13700F32GB1TBフロンティア
275520円RTX 4070TiCore i5-13400F16GB1TB
(爆速)
サイコム
295000円RTX 4070TiCore i7-1370016GB
(DDR5)
1TBストーム
309800円RTX 4070TiCore i7-13700KF
(水冷)
32GB
(DDR5)
1TB
(爆速)
PC工房
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