M1/M2 MacBookを3画面/4画面で使う方法|ユニバーサルコントロール+AirPlayが最強
新型のM2 MacBook Airも外部ディスプレイは1台までしかつなげません
M1チップ搭載のMacでマルチモニタ環境に苦労していませんか?
ご存知の方も多いですが、M1チップのMacは外部ディスプレイの台数に制限がかかっています。
- Mac mini 2台まで
- MacBook Air/Pro 1台まで
∟ 本体画面と合わせて2台
この記事の方法なら、M1 Macでデュアル/トリプルディスプレイにすることが可能です。
- M1 MacBookで3画面出力する方法
- Display Linkをおすすめしない理由
- ユニバーサルコントロールで3画面/4画面っぽくする
- AirPlayのメリット/デメリット
※この記事はM1 MacBook Air 2020で検証しています。
理論上はM2 MacBook Air、M1/M2 MacBook Pro 13インチ、M1 MacMiniも同じです。
それでは解説しましょう!
M1 MacBook Air/Proでデュアル・トリプルディスプレイで使う方法
M1 MacBook Air/Proで2台以上の外部ディスプレイを使う方法は3つあります。
- Display Link【おすすめしない】
- AirPlayワイヤレスモニター+Type-Cモニター
- AirPlayワイヤレスモニター+iPad(ユニバーサルコントロール)
結論を言うと、②③のAirPlayを使うマルチモニター環境が最強です。
まずは、①のDisplay Linkを使った方法が「全然ダメ」ということを解説しますが、当たり前のことを書いているだけなので、気になる人だけ読んでください。
Display Linkをおすすめしない理由を読む
Display Linkをおすすめしない理由
ネットで「M1 Mac 3画面」と検索するとDisplay Linkアダプター(USB拡張ディスプレイアダプター)を使う記事をたくさん見かけます。
Display Linkに対応した製品はかなり多く、パッと見は拡張性が高そうなのでポチってしまう人もいるかもしれません。
しかし、この手法は次の理由で全くおすすめできません。
- 配線が必要
- ドライバーのインストールが必要
- HDCPに非対応
- ウィンドウの位置を記憶しないことがある
- True Tone非対応
- Night Shift非対応
- Apple Watchでロック解除できないことがある
- などなど …
まず、Display Linkを使うと配線だらけになります。
MacBook Air/Proで使う場合、ワイヤレスのAirPlayと比較するとスマートではありません。
さらに、専用のドライバーをインストールする必要があるので、macOSのバージョンが上がったときに一時的に使えなくなる可能性があります。
HDCPに非対応ということは、NetflixやAmazonプライムなどの動画を再生できないということです。
(再生できたという事例もあり)
一番痛いのは、Macをスリープ解除したときにウィンドウの位置がリセットされることがある … これは使い勝手に大きく影響します。
そもそもDisplay Linkはかなり昔からあるUSBディスプレイアダプターの一種です。
技術的に古く、「無理やりマルチディスプレイしてるだけ」なのでおすすめしません。
ただし、メリットは1つだけあります。
- 6画面まで接続可能 …
4画面以上も必要な作業をするなら、素直にM1 ProかM1 MAXを搭載したMacBook Proにした方が良いでしょう。
トリプルディスプレイならAirPlayが最強!
私の環境を例に解説します。
使用しているMacとApple TVは次の通りです。
- MacBook Air M1 2020 8GB/256GB
- Apple TV 4K 2017 32GB(古いモデル)
マルチディスプレイの構成は次の通りです。
- 【2画面】「Apple TV」+「27インチ/WQHDモニター」
- 【3画面】①+Type-Cモニター
このような環境で活用していて、普段は①のAirPlayだけで2画面運用です。
つまり、デュアルモニターの時は完全なワイヤレスです。
▼MacBook Airの2つしかないThunderbolt3は使いません。
▼3画面目が欲しくなった時にThunderbolt3を使ってモバイルモニターを繋げています。
「Display Link」を使うより圧倒的にスマートですよね?
AirPlayのメリット
AppleTVを使ったAirPlayは新しい技術ではありませんが、マルチモニター環境で使った時のメリットは5つあります。
- macOSの機能の一部
- ワイヤレスでスッキリ
- 遅延がほとんどない
- クラムシェルが可能
- スリープ解除後もウィンドウ位置を記憶している
AirPlayはOSの機能の一部です。
ドライバーをインストールする必要もなく、次期OSがリリースされても使えなくなることはありません。
ワイヤレス接続ですが、スクロールなどで引っかかる動きは、ほとんどありません。
有線モニターと変わらない使用感です。
Wi-Fiで通信しているだけなのでバッテリーの消費量が大きく増えることもありません。
MacBookのフタを閉じたクラムシェル運用も可能です。
スリープ解除後やAirPlayを再接続した時もウィンドウの位置がしっかり再現されます。
NetflixやAmazonプライムTVなどの動画配信サービスも再生できます。
これらはメリットというよりも、Macを使う上であたり前のことばかりです。
「あたり前のように使える」
これが一番大事なことだと思います。
AirPlayの気になる点
致命的なデメリットはありませんが、1つだけ気になることがあります。
- Sidecarと併用できない
Sidecarを使ってiPadをサブモニターとして使っている方は、AirPlayと併用できません。
解決方法としては、有料アプリの「Duet」を使えば、AirPlayを使用中でもiPadを3画面目に使えます。
▼Duetの解説は関連記事をご覧ください。
ユニバーサルコントロール+iPadで4画面っぽくできる!
2022年にリリースされたmacOS Monterey 12.3以降であれば、iPadと組み合わせるとさらにもう1つ画面を追加できます。
▼まずはユニバーサルコントロールでiPadをMacに認識させます。(最初の1回だけこの操作をします)
▼MacがiPadを認識すると設定画面に2画面目(左がiPad)が出てきます。
▼見た目はこんな感じで、後ろの大きい画面は次にAirPlayでつなぐApple TVです。iPadはMacから操作可能。iPadの文字入力が楽になって便利!
▼次は、AirPlayで3つ目の画面を追加します。
▼こうなっています。ここまで完全なワイヤレス!
▼最後にThunderbolt 3にUSB Type-Cモニターを接続すると、設定画面に4つ目の画面が出てきます。
▼見た目はこんな感じです。MacBook Air M1にはType-Cモニターのケーブルが1本だけ挿さっています。
ちなみに、この状態が使いやすいかというと … 微妙です。人によるでしょう。
AirPlayに必要なもの
AirPlayをする方法は2つあります。
- Apple TVを使う
- Fire TV Stickを使う
結論を言うと、Apple純正のApple TVを使うのがベストです。
ただし、Apple非公式ではありますが、安く買えるAmazonのFire TV StickでもAirPlayができます。
一つずつ解説しましょう!
Apple TVを使う【おすすめ】
Apple TVをおすすめする理由は、単純にApple純正品でmacOSやiOS、iPadOSとの連携がもっともやりやすいからです。
Apple TVのOSアップデートもmacOSなどと同じタイミングで行われ、結果的に長く使える良い製品です。
実際に私は2017年に発売された4Kモデルを使っていますが、新型の必要性をまったく感じません。
解像度は1080p、WQHD、4Kなどに対応しているので、ほとんどのPCモニターをワイヤレスディスプレイとして使えます。
今なら11月4日より発売された新型のApple TV 4K 64GBモデルが良いです。(フルHD、WQHD、4Kモニターに対応)
価格も24,000円→19,800円に値下げされたのでおすすめです。
Fire TV Stickを使う【安い】
Apple非公式ではありますが、Fire TV StickもAmazonのアプリストアから「AirScreen」をインストールすればAirPlayが可能です。
※Fire TV用のAirPlayアプリは複数あるので「お好み」のアプリを使ってください。
尚、私はフルHD版の古いFire TV StickでAirPlayの動作を確認しました。
Fire TVシリーズはApple TVよりも価格が安いので、安価にワイヤレスモニター環境を構築したい方はこちらの方が良いかもしれません。
▼今なら4Kに対応したモデルがおすすめです。
【まとめ】AirPlay + Thunderboltで快適な環境を!
まとめると次のようになります。
- 「Display Link」を使うのはやめよう!
- 2画面はAirPlayでワイヤレスモニターが便利!
- 3画面目にThunderboltを使おう!
特にM1 MacBook Air/Pro 13をお使いの方は、AirPlayをおすすめします。
ワイヤレスとはいえ、動作がカクつくことはありません。
スマートなマルチモニター環境を構築しましょう!
【参考】Apple TVのおすすめ設定とトラブルシュート
ここからは参考までにApple TVを使う時の小ワザをご紹介します。
Apple TVを使ったワイヤレスモニターのデメリットとして、MacをスリープさせてもApple TVは起動したままなので、モニターの電源が自動で落ちません。
そこで、設定画面のの「今すぐスリープ」にカーソルを合わせておくと便利です。
この状態にしておくと、Macをスリープさせた時にこの画面に戻るので、Apple TVリモコンの決定ボタンをポチッと押すだけでモニターがOFFになります。
ただし、Apple TVをワイヤレスディスプレイ専用機として使うことが前提で、Netflixとかコンテンツプレイヤーとして使っている人は上記の技が使えません。
色合いがおかしい場合
私の場合、デフォルト設定では白い部分が緑っぽく映り、スクロールすると「色がにじむ」症状に悩まされました。
Apple TVの「ビデオとオーディオ」から、クロマを4:2:0→4:4:4に変更したら正常な色合いになりました。
また、デフォルトだと多くのモニターでHDRがONになると思いますが、フォーマットをSDRにした方がキリっとした映りになって良かったです。
お好みで試してみてください。
上記の設定をすることで、色合いが正常になり、スクロール時の「色のにじみ」も解消しました。
同じような症状でお悩みの人は試してください。
AirPlayに接続する手順が面倒な場合
AirPlayディスプレイのON/OFFを自動化するスクリプトを作りました。
気になる人は関連記事をご覧ください↓
以上、AirPlayで快適なMacライフを送ってください!
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