サイコム VELOX2 RTX4070モデルの解説

サイコムの「G-Master VELOX 2」を購入したので詳しくレビューします。

新製品のVELOX 2が気になる人や、どのようにカスタムすれば良いのか迷っている人は参考にしてください。

目次

Sycom G-Master VELOX 2の特徴

サイコムは「スタンダード型」「派手型」「静音型」「小型」など、多様なモデルを販売しています。

新製品のVELOX 2は、洗練されたデザイン、高い機能性とメンテナンス性など、サイコムのラインナップの中では一番の注目マシンです。

また、注文時のカスタムメニューが豊富で、ほぼ「自作代行」と言えるほど柔軟にチューニングできるのもポイント。

実際に使って感じた「良い点」と「残念な点」がこちらです。

ここが良い!
  • めちゃくちゃ静音!
  • 納得の組み立て品質
  • メンテナンス性が高い
  • シンプルで飽きのこないデザイン
  • 使用パーツ名が全て公開されている
  • 不要なパーツを外して安くできる
ここが残念!
  • 納期がちょっと遅め
  • 2台目のNVMe SSDを注文できない

納期が10日ほどかかった点と、注文時のカスタムでNVMe SSDを増設できない点だけ気になりました。

それ以外は大きなデメリットの無いほぼパーフェクトな製品です。

これから詳しく解説するので、気になる人は参考にしてください。

サイコム公式動画

CPUにCore i5-13400FとGPUにRTX 3060を搭載した標準モデルの紹介動画です。

パーツ構成とテスト項目

この記事でチェックする構成はこちらです。

パーツ名購入した構成比較構成
CPUCore i7-13700Core i5-13400F
CPUファンNoctua NH-U12S redux
マザーボードASRock B660 Pro RS
メモリ16GB
DDR 4
SSD500GB
Crucial P5 Plus
ビデオカード
標準構成からカスタム
なし
電源
標準構成からカスタム
850W
SilverStone SST-DA850-G
OS
標準構成からカスタム
なし
価格149,580円110,860円

標準構成(Core i5-13400F+RTX 3060)からCPUと電源をアップグレードし、グラフィックボードとOSを無しにして購入しました。

上記の構成に、手持ちのパーツを装着/入れ替えてレビューします。

CPUはCore i7-13700と、手持ちのCore i5-13400Fを入れ替えてパフォーマンスを比較します。

価格差は約4万円です。

最初に結論を言うと、Core i7にしても価格に見合った差はありませんでした。

「サイコムのPCが欲しいけど高いなぁ〜」って思っている人は、まずはCore i5で検討をすることをオススメします。

グラフィックボードはGeForce RTX 4070Ti(MSI VENTUS 2X 12G OC)を使用します。

注文時のカスタムメニューにあるパーツと同じですが、単品だと10万円くらいで買えるはずです。(2023年4月時点)

その他、ゲームのインストール用に2TBのNVMe SSDを増設しました。

不要なパーツを削除して高品質なPCを安く買えるのもサイコムを選ぶメリットです。

自分でパーツを取り付けるのが不安な人、保証などサービスを重視する人は必ず注文時のカスタムでオーダーして下さい

チェック項目

以下の項目をチェック、比較しました。

  • 納期について
  • 開封チェック
  • CPU性能
  • グラフィック性能
  • ストレージ性能
  • ゲーム性能
  • クリエイティブ性能
  • システム消費電力
  • ゲーム時の動作音(ファン音)

納期について

サイコムは完全受注生産なので、注文〜発送までそこそこの時間がかかります。

時期や機種、カスタム構成によって前後すると思われますが、参考にしてください。

私の場合はこんな感じでした↓

  • 2023年1月23日 15:58 注文&支払
  • 2023年2月1日 17:34 出荷完了
  • 2023年2月2日 11:26 受け取り

注文完了後のメールには「11営業日以内(約2週間)に出荷を約束」と記載あり。

実際は早めに出荷されて、注文から10日後に受け取りました。

遅すぎる印象はなく、組み上げの精度を見ても妥当だと思います。

ただし、初めてPCを買う人にとっては、待ち遠しくて夜も眠れない日々を過ごすので注意。

職人さんがせっせと組み上げているので、気長に待つと良いでしょう。

開封チェック

160サイズの巨大ボックスで届きました。

箱を開けると中にも巨大な箱が入ってます。

PCケースの箱の中に組み上げられた本体が入ってます。

電源ユニットの付属品、未使用のパーツと説明書類が入ったアクセサリー箱。

電源ユニットの未使用ケーブルとアクセサリー箱の中身。

自分でカスタムする時に必要になるパーツも入ってます。

他のBTOショップだと、未使用のパーツやマザーボードの説明書などは付属しません。

非常にありがたいです。

NVMe SSDを固定するミリネジなど、1つ1つビニール袋に入れてありました。

職人さんの愛を感じます。

ケース

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ケースはFractal Designの「Pop Silent」で、色は白と黒から選択可能。

初めて白いPCを買ってみましたが、どんなインテリアにも合う色だと思います。

手触りはサラサラしていて極上の指すべり。安っぽさは微塵みじんもありません。

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天面はフラットで、よく使うインターフェイスを配置。

  • 電源ボタン
  • ヘッドホン出力
  • マイク入力
  • USB 3.2 Gen 1 Type-A x 2(5Gbps)
  • USB Type-C x 1(5Gbps)

個人的に、Type-Cが天面にあるのは高ポイントです。

正面の下段にはマグネット式のフタが付いていて、開けると小物入れがあります。

USBメモリなどを保管するのに丁度良いサイズ。

小物入れではなく、Blue-Rayドライブとかで使える5.25インチの外部ドライブベイ x 2段としても使えます。

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左側面はガラスパネルになっています。(右上の「GLASS」と書かれたシールはがせます)

右側面の前方にあるメッシュ部分が吸気口になっています。

サイドパネルを開けるネジは指で回せます。

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右側のサイドパネル裏には吸音シートが貼り付けられてます。

パネルの固定ネジは脱落防止の仕組みあり。

サイドパネルの密着度が非常に高く、ファン音はほとんど外に漏れません。

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ケースは裏配線に対応していて、マザーボード側の見た目はすごくスッキリしています。

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配線作業は非常に美しいです。

ドスパラさんのPCと比較してみましたが、近くで見ると仕事がちょっと雑(失礼)です。

PCの性能には影響しない部分ですけど、サイコムの職人技が光ってます。

ドライブベイは2.5インチ x 2、3.5インチ x 2を装備。

電源は850Wにカスタムしました。

標準だと650Wですが、750W、850W、1000Wの4タイプから選べます。

GPUにRTX 4070を選ぶ場合、650WでOKです。

フルモジュラー式なので、余計な配線がなくスッキリしています。

RTX 4070

内部は広く、前部ファンまでの幅は約36cm。

RTX 4090(約34cm)みたいな巨大なグラボでも格納可能。

注文時のカスタムでは選択できませんが、前部のファン2個を取り外せば280mmまでの水冷ラジエーターを設置できます。

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カスタム例

マザーボードは光ります。

マザーボードメーカーに合わせたツールを使えば、サイクル発光などのエフェクトも指定可能です。

(写真のはASRock製マザーなのでPolychrome RGBを使用)

アドレサブルRGBに対応したパーツ(グラボ、ファン、メモリなど)を使えば、オシャレ/ド派手なPCにすることも可能。

注文時のカスタムでLED発光テープもオーダーできます。

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「天面の裏」と「前面パネルの裏」にも吸音シートが貼り付けられてます。

底面には取り外し可能なダストフィルターを搭載。

ほこりの侵入を完全シャットアウトし、ケース内部は無菌室のような高い清潔度を保ちます。

CPUファン

CPUファンはNoctua製のサイドフロー型。

最高級なブランドで、めっちゃくちゃ静かです。

Core i7-13700の場合、BIOSから電力制限(PL1)を125Wに変更してブン回しても静かでした。

パフォーマンス重視で使いたい人でも、水冷クーラーに変更する必要はないと思います。

ゲーム中のCPU温度は以下のようになりました。

Core i7-13700
(PL1:65W)
65〜75℃
Core i5-13400F55〜60℃

Core i7はどんなに負荷を掛けても75℃以下で動作し、95℃以上の警戒温度にはならないと思います。

Core i5だと、もったいないレベルの冷却性能です。

※この記事の後半で動作音の測定をしています。

マザーボード

マザーボードはB660チップセットのASRock B660 Pro RSです。

注文時のカスタムでハイエンドなZ790チップセットのマザーボードも選択できますが、ほとんどの人はB660で十分だと思います。

2.5Gbpsな高速有線LANが使える人や、CPUをオーバークロックしたい人はZ790マザーボードにすると良いでしょう。

NVMe SSDを装着できるM.2スロットは3つあります。

  • 標準搭載(NVMe Gen 4×4/超高速)
  • NVMe Gen 3×2/SATA(中速/低速)
  • NVMe Gen 4×4(超高速)

注文時にカスタムできる2台目のストレージは②と③に挿すNVMe SSDではなく、2.5インチの低速SSDかハードディスクなので注意。

2台目のNVMe SSDを増設したい場合、自分でパーツを買ってきて取り付ける必要があります。※難易度は低いです

自分でカスタムするのが不安な人は、注文時に①の標準SSDを1TB以上の大盛りに変更すると良いでしょう。

背面のインターフェイスはマザーボードによって変わります。

ASRock B660 Pro RSの場合は以下のとおり。

  • PS/2
  • USB 2.0 Type-A x 2
  • BIOS Flashボタン
  • HDMI
  • DisplayPort
  • USB 3.2 Gen 1 Type-A x 4(5Gbs)
  • 1Gbps 有線LAN
  • オーディオインターフェイス

HDMIとDisplayPortは搭載するCPUによって使えません。

USB Type-Cは背面にありませんが、ケース天面にある方が使いやすいです。

CPU性能

Passmarkによる性能比較
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主要CPU性能の比較グラフです。

ここではCore i7-13700とi5-13400Fが全体でどのくらいの順位なのかを、ふ〜んと眺めてください。

  • Core i7-13700=1世代前のハイエンドCore i9-12900Kより高性能
  • Core i5-13400=2世代前のハイエンドCore i9-11900Kより高性能

※Core i9-12900K/11900Kって、今でも現役バリバリで使える高性能CPUです

Core i5+RTX 4070との組み合わせは、バランスが悪いのでは?

と、思う人もいるかもしれません。

しかし、実際に比較したところCore i5でも十分なパフォーマンスでした。

詳しくは、このあとに解説します。

グラフィック性能

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主要GPUの性能グラフです。

RTX 4070は解像度「フルHD」「WQHD」で高画質&高フレームレートで快適に遊べるように設計されたGPUです。

4Kでも快適指標の60fpsを大きく超えるゲームが多く、苦手な解像度のない万能タイプ。

グラフではRTX 3080と同等の様に見えますが、強化された「レイトレーシング」と「DLSS」により、ゲームによってはRTX 3090Tiクラスのパフォーマンスが出ます。

詳しくは関連記事をチェックしてください。

ストレージ性能

標準搭載のSSDはGen 4×4対応の爆速タイプです。

Crucial P5 Plus CT500P5PSSD8 500GB

PCIe Gen 4×4の性能をほぼ使い切った素晴らしいスコアです。

ストレージ速度の目安
単位:MB/s
NVMe Gen 5×4 SSD(M.2)
〜10,000
NVMe Gen 4×4 SSD(M.2)
〜7,000
NVMe Gen 3×4 SSD(M.2)
〜3,500
NVMe Gen 3×2 SSD(M.2)
〜1,700
SATA3 SSD(M.2/2.5インチ)
〜550
HDD(3.5/2.5インチ)
〜200

※最速のGen 5×4は価格と発熱がすごいので、本格的な普及は2024年の後半以降と言われています。

OSやゲームの立ち上がりは爆速。あらゆる動作がサックサクで非常に快適です。

この起動ドライブは注文時のカスタムで1TB、2TB、4TBに交換可能。

ゲームをたっぷりインストールしたい人は増量するのがおすすめです。

ちなみに、ASRock B660 Pro RSにあるGen 3×2スロットにGen 4×4のNVMe SSDが使えます。(下位互換)

転送速度は1,700MB/sまでしか出ませんが、動画ファイルなど大容量データの保管先として十分な速度です。

今はGen 3×2や3×4よりもGen 4×4の方が安いことが多いので、うまく活用してください。

ゲーム性能

以下のゲームをテストしました。

  • 【中量級】Apex Legends
  • 【重量級】Forza Horizon 5
  • 【重量級】アサシンクリードヴァルハラ
  • 【重量級】サイバーパンク2077
  • 【重量級】ウィッチャー3ワイルドハント
  • 【重量級】Marvel’s Spider-Man Remastered

人気のe-Sportsタイトルである「レインボーシックス シージ」や「VALORANT」は、4Kでも軽く300fpsオーバーなので計測から外しました。

快適にゲームを遊ぶフレームレートの目安は、こちらの表を参考にしてください↓

スクロールできます
ゲームの重さタイトル例快適に遊べる目安
軽量級レインボーシックス・シージ
VALORANTなど
120fps〜
中量級Apex Legends
オーバーウォッチ2
フォートナイト(DX11)など
多くのFPSゲーム
120fps〜
重量級 フォートナイト(DX12)
アサシンクリード ヴァルハラ
サイバーパンク 2077など
多くのオープンワールドゲーム
60fps〜

最近のゲームはグラフィックスに凝ったものが多いので、基本的に重量級が快適に動作するPCを選ぶのがおすすめ。

すべて当サイトによる計測値です。ゲームのバージョンやシステム構成によってスコアは変わります。

【中量級】Apex Legends

設定
  • 【画質】デフォルト(テクスチャ極など、ほぼ最高設定)

射撃場の固定ルートを30秒間走りまくった平均フレームレートを計測

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中量級ゲームの代表であるApex Legendsは、フルHDだと240fps以上の数字がでます。

このゲームはRTX 40XX世代でパワーアップした「レイトレーシング」と「DLSS」に対応していないので、ほぼRTX 3080と同じスコアになりました。

激しい撃ち合いのシーンではフレームレートは変動するものの、ガチなFPSゲーマーも納得のスコア。

フルHD/240Hzなゲーミングモニターと相性が良く、WQHDでも200fps以上を記録。

その他の中量級ゲームとしては、次のようなものがあります。

  • オーバーウォッチ2
  • PUBG
  • フォートナイト(DX11モード)
    ∟ DX12モードは重量級

競技性の高いFPSゲームをがっつりやり込む人に最適です。

Core i7 vs Core i5

誤差レベルです。

ほとんどGPUが仕事するので、CPU性能の差は出にくいですね。

多くのゲームがこのパターンです。

【重量級】Forza Horizon 5

設定
  • 【画質】エクストリーム
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【DLSS】ON

ゲーム内のベンチマークモードで計測

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2023年3月にRTX 40XXシリーズのDLSS 3(フレーム生成)に対応したゲームです。

RTX 3080など、旧世代のGPUと比較するのが残酷なくらい強烈なパワー

ヌルヌル動いてすっごくキモチ良いです。

Core i7 vs Core i5

誤差レベルです。

【重量級】サイバーパンク 2077

設定
  • 【画質】RTウルトラ/RTオーバードライブ
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【DLSS】ON(フレーム生成)

ゲーム内のベンチマークモードで計測

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2023年2月にRTX 40XXシリーズのDLSS 3(フレーム生成)に対応したゲームです。

さらに、2023年4月に超激重なパスレイトレーシングに対応したRTオーバードライブモードが追加されました。WQHDまでなら快適に遊べる性能。

デフォルト設定だと、RTウルトラ(レイトレーシング+ウルトラ画質)になり、4Kまで快適に遊べます。

旧世代のRTX 3080と比較すると、狂ったようにフレームレートが上昇。

圧倒的な造り込みにより、超激重ゲームだったサイバーパンクもレイトレーシングONでヌルヌル動きます。

涙がちょちょぎれる素晴らしいパフォーマンスです。

Core i7 vs Core i5

誤差レベルです

【重量級】アサシンクリード・ヴァルハラ

設定
  • 【画質】最高

ゲーム内のベンチマークモードで計測

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このゲームはレイトレーシングとDLSSに対応していません。(FSRには対応)

レイトレ/DLSSに対応していない超重いゲームは、RTX 3080と同じくらいのパフォーマンスです。

4Kでも快適に遊べる60fps以上前後を記録。実際のゲームプレイでは全ての解像度で+10fpsほど上昇します。

Core i7 vs Core i5

ゲームによってはフルHDのような低い解像度だとGPUの負荷が少なく、CPUパワーの差が出ます。

とはいえ、i5-13400でも十分すぎるフレームレートです。

違いを体感できる人間は、ほとんどいないでしょう。

【重量級】Marvel’s Spider-Man Remastered

設定
  • 【画質】非常に高い
  • 【レイトレーシング】ON
  • 【DLSS】ON(フレーム生成)

固定ルートを30秒間飛び回った平均フレームレートを計測

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このゲームもRTX 40XXシリーズのDLSS 3(フレーム生成)に対応したタイトルです。

普通にプレイする分には4Kでも120fps前後で動作します。

こちらも旧世代のRTX 3080と比較すると、クレイジーなフレームレート。

4K/144Hzなハイスペックモニターと相性が良いです。

Core i7 vs Core i5

誤差レベルです。

クリエイティブ性能

動画編集と写真編集の能力をチェックしました。

Premiere Pro

4KとフルHDで撮影した10分間の動画を編集してエンコードした時の処理時間です。

レンダラーは「GPUアクセラレーション(CUDA)」を使用。

※ソフトウェアレンダリング(CPUエンコード)にすると、4K/Core i7-13700で25分、i5-13400で26分もかかります

4K→4Kエンコード
YouTube 2160p 4KUHD
Core i7-13700 + RTX 4070
4分50秒
Core i5-13400 + RTX 4070
4分58秒
Core i7-13700 + RTX 3080
4分48秒
4K→フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Core i7-13700 + RTX 4070
3分52秒
Core i5-13400 + RTX 4070
4分45秒
Core i7-13700 + RTX 3080
3分41秒
フルHD→フルHDエンコード
YouTube 1080p FHD
Core i7-13700 + RTX 4070
1分24秒
Core i5-13400 + RTX 4070
1分23秒
Core i7-13700 + RTX 3080
1分30秒

CPU 40〜50%、GPU 98%の使用率で処理しています。

いずれも10分の実時間より早くエンコードできました。

Core i7 vs Core i5

GPUの処理が軽い4K→フルHDエンコードでCPUパワーの差が出ました。

4Kだとメモリ性能の高いRTX 3080が良いスコア(消費電力はすごく高い)。

4K映像を扱うならCore i7がおすすめですが、フルHD→フルHDだとほとんど変わりません。

個人の趣味レベルで使う場合、Core i5でも十分なのでは?

RAW現像

Lightroom Classicを使って有効画素数2010万(SONY RX10M4)のRAWデータ100枚を現像しました。

RAW現像 100枚
Core i7-13700 + RTX 4070
21.11秒
Core i5-13400 + RTX 4070
26.35秒
Core i7-13700+RTX 3080
21.22秒

Core i7はCPU/GPUともに約50%、Core i5はCPU 45〜90%/GPU 40%のパワー配分で処理してました。

どのCPUとの組み合わせでもサクサク処理できます。

十分すぎる速度だとは思いますが、光の速さを求めるならCore i9にした方が良いでしょう。

書き出し条件はこちらです↓

画像形式JPEG
画質100%
解像度350px/インチ
Core i7 vs Core i5

こういった処理はCore i7の方が優れています。

とはいえ、5枚程度の現像なら、どっちのCPUでもまばたきしている間に処理が終わります。

動作音と消費電力

消費電力

スクロールできます
CPUゲーム動画視聴アイドリング
Core i7-13700325〜340W65~70W55〜60W
Core i5-13400320〜330W60〜70W55〜60W

2台目のストレージを追加した状態です。

ゲーム時の消費電力はサイバーパンク2077をプレイ時のものです。

ちなみに、ゲームによって消費電力は変動します。スパイダーマンだとCore i5で270Wくらいでした。

めちゃくちゃグラフィックスが重たいゲームで、最大340Wくらいと思って下さい。

動作音

状態騒音値
ゲーム38.7db
日常生活音
動画視聴35db
日常生活音
アイドリング35db
日常生活音
Core i7/Core i5ともに同じくらいです

負荷の掛かるゲームでも40db以下で動作します。

日常生活音レベルなので、気になる人はいないでしょう。

騒音値の目安
21〜35dbささやき声
36〜40db日常生活の音
41〜45db扇風機の「弱」
46〜50db扇風機の「中」
51〜55db扇風機の「強」
うるさく感じる
56db以上かなりうるさい
不快な音
消費電力の計測環境

消費電力の測定はラトックシステムのRS-BTWATTCH2を使用。

リアルタイム計測データをcsv出力し、最小値と最大値を採用。

ゲーム】サイバーパンク2077/フルHD〜4Kの最小値と最大値

動画視聴】Hulu視聴

たなみに、デュアルモニターにすると消費電力が少し上がります。

システム環境やゲームによって消費電力は変動します。あくまで参考程度にして下さい。

VELOX 2のカスタマイズ ガイド

少しでも無駄を減らして安く買うために、注文時に迷いそうなカスタムポイントをまとめました。

CPU

Core i7
Core i5
  • フルHDで遊ぶ
  • ヘビーFPSゲーマー
  • クリエイティブ作業が多い
  • 高い
  • WQHD/4Kで遊ぶ
  • カジュアルに楽しむ
  • ゲームと普段使いが多い
  • 安い

GPUの負荷が少ないフルHDでゲームをする人は、Core i7にすると敵味方が入り混じった乱戦時にフレームレートが安定します。

フルHDでがっつりFPSゲームをする人ならCore i7が良いでしょう。

GPUの負荷が多いWQHD/4Kでゲームをする場合、CPU性能の差はほとんど影響しません。

クリエイティブ系の作業をたくさんする人はCore i7の方が優れていますが、個人の趣味レベルで使う場合、価格に見合った違いはないです。

いろいろなゲームをカジュアルに楽しみたい人は、Core i5-13400Fで問題ないと思います。

また、自作PCユーザーの中で人気のある14コア20スレッドの「Core i5-13500」も選べますけど、Core i5-13400Fとの差は微妙なものと推測できます。

GPU

Manli製
MSI製

グラフィックボードのRTX 4070は2つから選べます(4月時点)。

  • Manli製 M-NRTX4070/6RFHPPP-M2545
  • MSI製 GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC

価格差は約1万円。

MSI製がオーバークロック仕様で、ブースト時に30〜50MHzだけ高性能です。

少しでもフレームレートを稼ぎたい人はMSI製をおすすめしますが、価格差に見合った違いはないと思います。

コスパ重視ならManli製がおすすめです。

手持ちのグラボを使用する場合

本体注文時の連絡欄に「手持ちのグラボを使用」とメッセージを入れておけば、グラボ用の電源ケーブルも配線してくれます。

到着後に余計な配線作業は不要で、グラボをポン付けするだけでOK。

マザーボード

多くの人は標準のASRock B660 Pro RSで問題ないと思います。

以下の表から使いたい機能があれば、Z790モデルを選ぶと良いでしょう。

MSI Pro
Z790A WiFi
ASUS PRIME
Z790-P D4-CSM
ASRock
B660 Pro
チップセットZ790Z790B660
オーバークロック
対応CPUが必要

対応CPUが必要
X
Gen 4×4 SSD
(超高速)
3台3台2台
Gen 3×2 SSD
(中速)
XX1台
有線LAN2.5Gbps2.5Gbps1Gbps
Wi-Fi内蔵オプションオプション
Bluetooth内蔵オプションオプション
USB Type-A
背面
776
USB Type-C
背面
21X
参考価格
4月時点
23,940円13,380円標準

上位のチップセットにしても、PCのパフォーマンスは基本的に変わりません。

価格差は1.5〜2.5万円ほどなので、迷ったらB660の標準モデルをおすすめします。

USBポートについて

B660 ProだとUSBの転送速度が最大5Gbpsとなり、Z790などのように20Gbpsや10Gbpsな高速ポートはありません。

20Gbps/10Gbpsなデバイスを「持っている」「使う予定」の人はZ790の方が良いでしょう。

ちなみに、転送速度の理論値は以下のようになります。

  • 5Gbps = 625MB/s = SATA3 SSDとほぼ同じ
  • 10Gbps = 1,250MB/s
  • 20Gbps = 2,500MB/s = NVMe Gen 3×4より遅い

人によって評価は分かれると思いますが、実際のところ5Gbpsで困ったことはありません。

また、B660 ProのType-Cポート数の少なさについては、Type-A → Type-C変換アダプタなどを使えばどうにでもなる感じです。

※私の場合は天面にある1ポートをたまに使う程度です

ご自身の利用イメージに合わせてマザーボードを選んでください。

メモリ容量

サイバーパンク2077/WQHD

基本的にゲームと普段使いが中心なら16GBで十分です。

32GBにしても、ゲームだけだとほとんど使われません。

空きメモリスロットが2本あるので必要性を感じたら増設すれば良いと思います。

がっつりクリエイティブな作業をする人は32GBへ増設すると良いでしょう。

NVMe SSDの追加

注文時のカスタムでは2台目のNVMe SSDを増設できないので、自分でSSDを買ってきて取り付ける必要があります。

難易度はかなり低く、PS5で使えるSSDを買えばOK。

VELOX 2に付属するミリネジを使ってマザーボードに固定します。

あとはWindowsからフォーマットをかければOK。(詳しくはググってくださいね)

私が使ってるNVMe SSD 2TBはこちら

OS|Windows 11と10どっち?

サイコムではデフォルトのOSがWindows 10になっています。

Windows 10の方がゲームパフォーマンスが微妙に良いので、ヘビーゲーマーの中では人気があります。

ただし、ホント微妙な差なので、個人的にはWindows 11がおすすめ。(少し安くなります)

セキュリティーの観点からも旧世代のOSは使わない方が良いです。

また、自分でWindowsをインストールできる人は「OSなし」にすると25,000円ほど安くなります。

過去に自作PCを組んだ事がある人などで、Windowsのライセンスが余っていれば迷わず「OSなし」にしましょう。

カスタマイズ例

ここまでの解説で、私がおすすめする構成がこちらです。

CPUCore i5-13400F
Core i7-13700
GPURTX 4070
標準構成よりアップグレード
メモリ16GB
ストレージ1TB(爆速)
標準構成よりアップグレード
その他
カスタム
Windows 11 Homeに変更
高さ x 幅 x 奥行454 x 215 x 473
参考価格237,510円(Core i5-13400F)
276,230円(Core i7-13700F)

あくまでカスタマイズの一例です。
予算のある人は、もっとゴリゴリにカスタマイズしてください!

【まとめ】G-Master VELOX 2はこんな人におすすめ

サイコムG-Master VELOX 2は斬新なデザイン高いメンテナンス性予算に合わせた高いカスタム性が特徴のゲーミングPCです。

本製品は以下のような人におすすめです。

  • カスタムが好きな人
  • 自分好みのスペックにしたい人
  • 見た目がおしゃれなPCが欲しい人
  • 高品質で所有感の高いPCが欲しい人

サイコムはサポートも強力なので「はじめてのゲーミングPC」としてもおすすめです。

気になる人は、公式サイトもチェックしてください。

おすすめゲーミングPC 早見表

更新:2023年5月29日

スマホはスクロールできます→

価格GPUCPUメモリストレージメーカー
109800円Ryzen Z1
Extreme
16GB512GB
(爆速)
ASUS
135800円RTX 3060TiRyzen 5 5600X16GB1TBフロンティア
141530円RTX 3060Ryzen 5 5600X
(水冷)
16GB1TBDELL
150660円RTX 3060Core i7-12700F16GB1TBHP OMEN
152931円RTX 3060TiRyzen 7 5800
(水冷)
16GB1TBDELL
169800円RTX 3070Ryzen 7 5700X16GB1TBツクモ
169800円RTX 4060TiCore i5-13400F16GB1TBフロンティア
189800円RTX 4060TiCore i5-13400F
(水冷)
16GB1TBフロンティア
204800円RTX 4070Core i5-1340016GB1TBフロンティア
219800円RTX 4070Core i5-1340032GB1TBストーム
227980円RTX 4070Core i5-1350032GB2TBツクモ
229800円RTX 4070TiRyzen 7 5700X32GB1TBフロンティア
237510円RTX 4070Core i5-13400F16GB1TB
(爆速)
サイコム
239800円RTX 4070Core i7-13700F16GB1TBPC工房
244800円RTX 4070Core i7-13700F32GB1TBフロンティア
269800円RTX 4070TiCore i7-13700F
(水冷)
32GB2TBフロンティア
274800円RTX 4070TiCore i7-13700F32GB1TBフロンティア
275520円RTX 4070TiCore i5-13400F16GB1TB
(爆速)
サイコム
295000円RTX 4070TiCore i7-1370016GB
(DDR5)
1TBストーム
309800円RTX 4070TiCore i7-13700KF
(水冷)
32GB
(DDR5)
1TB
(爆速)
PC工房
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